生姦中出し作品といえば、本物中出しを専門とする「本中」が有名。メーカー設立当初は「ゴム禁!ギジ禁!ナマ解禁!!」がキャッチフレーズでした。
ところが、今では「本物中出し」を新作で見ることはありません。タイトルに「ナマ中出し」が表記されていても、実際はゴム付き「擬似中出し」作品ばかり。映し出される精子も偽物です。
これは「本中」に限ったことではありません。
2018年に始まった制度「適正AV」から、大手メーカーは本物中出しを自主規制。
「適正AV」とは、AV人権倫理機構が提唱する「女優の人権に配慮した過程を経て制作され、正規の審査団体の審査を受けたAV作品」。
知的財産振興協会(IPPA)加盟のAVメーカーが制作し、正規の審査団体の審査を経て製品化されたものが「適正AV」です。
AV人権倫理機構 規則では、本番行為はもちろん、中出しを禁止しているわけではありません。それでも、適正AVで本物中出しを観ることはなくなりました。
どうしても本物中出しを見たい場合は、2017年以前に公開された作品を見るしかありません。IPPA非加盟メーカーなら、2018年以降の作品でも見ることはできます。
「本中(ホンナカ)」
「本中」はDMMグループ会社・WILLの社内メーカー。FANZA系列のAVメーカー。
「本物中出し」をコンセプトに、2010年12月設立。
「本中」は今も本物中出し?
2018年以降に配信開始された「本中」作品(品番 hnd00473~,hmn00001~)はすべて適正AVです。
これを機に、「本中」は本物中出しではなく、擬似中出しに路線変更しました。
「水泳選手AVデビュー 熊宮由乃」配信開始日:2018/02/10
昨今の作品では、性交途中にゴムを外しナマをアピール。2重のコンドームで本物中出しを演出しています。
当初のコンセプト通り「本物中出し」を見たいのなら、2017年(hnd00472)以前に配信開始された作品を選択するしかありません。
「中出し痴女 佐々木あき」配信開始日:2017/12/30
「本中」作品が月額見放題
FANZA「プレイガール ch」なら「本中」作品が月額2,800円で見放題。
作品は発売開始から半年後、見放題にラインナップされます。
本中以外にも、アイデアポケット、OPPAI、kawaii*など、計100近くのAVメーカー作品が見放題で楽しめます。
適正AVマーク
適正AVの識別は、配信作品の場合は映像内テロップで判断できます。
画面片隅に「IPPA」が表示されれば、それは適正AVです。
IPPA
IPPAとは知的財産振興協会(Intellectual Property Promotion Association)。
IPPA会員のAVメーカーには「適正AV」が義務づけられています。
適正AVでも「本物中出し」
2018年以降、WILL系列のAVメーカー(本中、MOODYZ、S1など)ではすっかり見かけなくなった「本物中出し」。
そんな状況下、「IPPA」の適正AVで本物中出し作品をリリースしたのがSODです。
「中出しを止めるな!」配信開始日:2018/11/22
2019年以降は自主規制?
2018年リリース、タイガー小堺監督の「真正本物中出し」作品はガチです
これらの作品を全部見放題で楽しめるのが
「ソフト・オン・デマンド ch」月額3,980円
月額2,189円の「U-NEXT」でも、アダルト専用サイト「H-NEXT」でSOD作品が見放題。初めての方なら31日間無料でお試しできます。
「ハマジム」作品は不適正AV?
ハメ撮り特化のAVメーカー「HMJM(ハマジム)」。2018年以降も、一部の作品でナマ中出しを継続中です。
おすすめ作品は
2021年10月配信開始「世界弾丸ハメドラーせりな島へ」
映像内に適正AVを示す「IPPA」なし。
IPPA加盟は義務ではありません。カンパニー松尾率いるハマジム、どうやらIPPA会員ではないようです。
適正AVではなくても、ボカシはちゃんとあります。決して違法なAVではありません。
ハマジム、表現の自由だ!
AV人権倫理機構
2017年4月1日、アダルトビデオ出演強要問題を受け、第三者委員会として「AV業界改革推進有識者委員会」(現・AV人権倫理機構)が発足。
AV業界の改善のため、AV人権倫理機構は
- 女優の自己決定権を守るための「共通契約書」
- プロダクション、メーカーが「守るべき業務ルール」
などを細かく設定。
AV人権倫理機構では、女優への人権侵害が起こりうる部分として「女優のプロダクション面接、登録~出演決定~撮影」といった過程を重要視しました。
適正AVとは
「適正AV」とは、AV人権倫理機構が提唱する「女優の人権に配慮した過程を経て制作され、正規の審査団体の審査を受けたAV作品」。作品の表現内容に関して指すものではありません。
作品審査については各審査団体にて実施されています。無審査映像は適正AVの範疇には入りません。
「適正AV」は2018年1月から順次始まり、2018年4月から本格運用されています。
- 意思確認と重要事項の説明
- 共通契約書の使用
- 業界ルールの策定
- 現場の可視化
- 性感染症対策
- 出演料総額開示の義務化
- 相談ホットライン開設
AVに出演する女性の人権保護や、AV業界全体をクリーンにするために、以上のような枠組みが設けられました。
参考
人気AV女優・深田えいみさんのYouTubeチャンネルでは、撮影直前の手続きが紹介されています。
2021/07/17公開「 深田えいみのお仕事」
- 撮影承諾書の音読と記入を録画(2:43)
- 本番前に性病検査の見せ合い(6:13)
AV出演被害防止・救済法(AV新法)
2022年6月23日、AV出演被害の防止と被害者の救済を目的に「AV出演被害防止・救済法(AV新法)」が施行されました。
出演者の権利
- 出演者は意に反する性行為等を拒絶することができる
- 出演者は公表前に撮影された映像を確認することができる
- 出演者は撮影時に同意していても、公表から1年間は無条件に契約を解除することができる
- 出演者は契約がないのに公表されている場合や、契約の取消・解除をした場合は、販売や配信の停止等を請求することができる
事業者の義務
- 出演契約締結時の契約書等の交付と、契約内容の説明の義務化
- 撮影時の出演者の安全を確保する義務
- 契約から1カ月間の撮影の禁止
- 全ての撮影終了から4カ月間の公表の禁止